保健講演会「デートDVについて知ろう」

10月18日(木)に保健講演会を実施しました。少し遅くなりましたが、その様子をお伝えします。

今回は、グループSEC(地域で“性共育”をつくる会)の木野麗子さんと尾内浩子さんをお招きして、デートDVについてお話をしていただきました。

「DV(ドメスティックバイオレンス)とは、最近はよく耳にする言葉ですが、大人の間だけの事ではありません。男女交際においても虐待や暴力による対等でない関係があります。デートDVは結婚していない男女間での体、言葉、態度による暴力の事です。親密な相手を思い通りに動かす為に複合的に使われるあらゆる種類の暴力を指します」(定義はここからの引用ですhttp://www.nakamura-u.ac.jp/~hoken/date-DV.htm

当日の講演は、お話だけではなく、ロールプレイングなどを交えながら、デートDVをしない・させない、お互いを尊重し合える関係を築くための実践的な内容のだったようです(私は出張のため聞くことができませんでした)。

これから思春期後期〜青年期を迎える生徒たちにとっては、大事なことですね。

まずは、デートDVの説明

真剣に耳を傾けています

生徒によるロールプレイング「俺と部活とどっちが大事なんだよ!編」

それを受けてのグループで討論・話し合いですね

先生も参加しました

再びお話「相手を尊重すること」

それを受けてのロールプレイング「俺と部活とどっちが大事なんだよ!尊重編」

委員長によるお礼の言葉で終了です

最後に、生徒の感想の一部を掲載します。

ジェンダーバイアスという言葉は今日初めて聞きましたが、それがデートDVにつながるというのが分かりました。男はこうとか女はこうとか決めつけちゃだめなんだなと思いました。(1年女子)
○社会の中でも上の人が部下をわざといじめるなどという事は、ニュースで知っていましたが、会社などの社長、部下の関係を支配がおよんでいるということを初めて知りました。DVをされている・している事をその本人は、わからないんだなぁと思いました。私には遠い話だと思っていましたが、結構身近な話なんだなぁと思いました。(1年女子)
○納得できないところがいくつかあった。暴力はダメだと思うけど、必要な時はあると思うし、使わないとダメな時もある。もう一つはジェンダーバイアスについてで、男らしいとか女らしいとかのイメージは持っていていいと思う。それはそれぞれの理想で、こじつけじゃなければ。そういう風に決めつけることがすでに自由決定権がない。(1年女子)
ジェンダーバイアスなどで男はこういう存在、女はこういう存在と自分で決めつけてしまっているから、相手の自由を奪ってまで自分の思い通りにしてしまうんだと感じました。1人の人間の存在、生き方の自由を奪ってしまう事はとてつもない事だと実感できました。力で支配している側はその時自分の思い通りになっているけど結局は痛みを感じているのだと知りました。全て力で終わらせようとするのをやめてほしいと思いました。自分、相手の気持ちを押し付けず、理解しあう事が大切だと改めて思えました。(2年男子)
○人間の心というものは、だまされやすく、重いけれども軽いことがわかった(相手が怖くて納得、正しい判断ができなくなる等)。
○自分らしさを大切にして、相手のことも尊重して、共通点も大事にしていこうと思いました。ロールプレイングを見て、自分の意見をやさしく話して、相手の話を聞くことが大事だということが分かりました。(2年男子)
○さりげないDVもあるのかもしれないと思いました。(2年女子)
○自分たちで勝手に決めた「男らしさ」「女らしさ」のせいで苦しんでいる人がいるなんてビックリしました。男らしさ女らしさ関係なく自分らしく過ごそうと思いました!!(2年女子)
○DVが家庭だけで起きるものじゃないと分かった。いじめと同じで絶対にやってはいけないと思った。(3年男子)
○とても身近なことでもあるのでとてもためになりました。最近ではいじめ問題などもあるので、そういう行為を友達がしていた、もしくはやられていたら救ってあげられるといいです。そして自分自身も自分らしさを尊重しつつ、相手の気持ちを考えられたらいいです。(3年男子)
○今日の話は、頭では分かっているつもりですが、実際それが起きたらどうだろう、自分がその立場だったらどうなるんだろうなど疑問に思う事が多かったです。(3年男子)
○今日はいろいろ知らなかったことを聞いたので、すごく勉強になりました。これからはちゃんと女の子の気持ちを考えていきたいです。(3年男子)
○DVはいじめとよく似ていると思いました。(3年女子)
○これから恋愛をしても今日の例のようにデートDVにならないように気をつけたいと思いました。(3年女子)
○女も男もお互いの意見を尊重しあって、トラブル等を解決するべきだなと今日の話を聞いて改めて思った。自分もDVにあわないよう自分の意見を大事にして、強く前向きにいきたいです。自分も負けず嫌いな所があるので、そこはビシビシとはっきり意見を言いたいです。(3年女子)